道路に設置されている看板に思う、ネット広告 昨日ちょっと便乗できる機会があったので 福井県にある丸岡城に行ってきました。 案外近くってすごい気分転換になりました。...
「売上をあげる」にはどうすればいいのか
ウェブ解析士の資格取得について一連のレポートを書いた中で色々思いだしたことがあります。
ご参加いただいた方も含めて、その目的は推察するに「売上をあげる」にはどうすればいいのか、だと思うんですよね。これが利益を上げるになると、原価や経費の削減、あるいは効率性を高めるなどの話もでてきますが、アレもソレもコレもドレも売上をあげることから始まります。
・・勉強会:「ホームページをコストで終わらせないために」に参加してきました
このサイトにもPDCAのことやKPI,KGIあるいは売上+因数分解などのキーワードフレーズで辿り着かれる方がちょっといらっしゃいます。
せっかくなので備忘録も兼ねてちょっと先日のエントリーの追記としてメモっておきます。

売上を構成する要素を分解する
手っ取り早いのが
です。この販売量をふやすために取るのが
ですね。
行動量を増やすと顧客接点ポイントが増加するので、そこに受注率を掛け合わせると販売量が増加するという発想です。最近はソーシャルメディアやLINE@を導入する中小企業が増えてきています。販売促進的ともいわれる部分です。
あとこの他に単価を上げるという方法もあります。単価を上げるには2つあって
- 値段そのものを上げる
- 購入回数を増やす
また
- 販売量=消費回数×消費量
という方程式で、商品の用途について積極的にこちらから提案を行うことで消費回数を増やしてもらい、結果として販売量が増えるというパターンがあります。ただしこの場合には一度購入して頂いた方に満足してもらいリピートしてもらえることが条件になるので
- リピート率
が付随する重要指標になってきますね。またそもそも行動量の増加、顧客接点ポイントの増加が目指すのは
- 商談件数を増やす
ということでしょうか。商談件数を増やすには
- 見込顧客数
を増やさなければいけないですからね。これに付随した率で
- 商談率(見込顧客から商談に移行する率)
- 受注率(商談から受注に至った率)
が発生します。まぁ商談件数は1人のお客様で何回発生してもいいのですけれど。

さらにセグメントで考えてみることもできます。
- 販売量=販売エリア×(エリア別)顧客数
(エリア別)は顧客セグメントなので業界でも業種でも、規模でも切り口は色々でてきます。
現状の把握からはじめる
「売上をあげる」にはどうすればいいのか、ということを考えるにあたって、まず現状がどうなっているのかを把握することが大切です。できれば常に各数値がどう変動しているのかを把握できる仕組みがあるともっといいですよね。
そのうえで
を考えてみるのが近道です。ECサイトを運営されている方々はきっと意識している数値だろうと思いますが。
数字は現実を示している
直感による発想で売上を上げる方法を考えていくことも重要ですが、自社の売上を構成している要素が何かを把握・分析し、そこをみながら考えていく方が確率は高くなります。
PV数だとか訪問数、記事がどのくらいRTやシェアされているのかということをチェックすることも大切ですが、その数値を単に解析ソフトの画面でみるだけじゃいけない。売上があがるプロセスまでの相関関係をみつけるために、購買にいたるプロセスと紐づけていくと、売上を増加させる方法がいろいろ浮かびます。
ちなみにウェブ解析士で定義している”事業の成果に貢献すること”とは、こうした部分まで踏み込んでいくと、何を改善すればいいのかということが見えてきてどうすればいいのか、というところに踏み込むので
「経営の知識やマーケティング知識が必要になる」と言われるんじゃないでしょうか。

ちなみに売上がダウンしているときに相談されたときは大体5-6個くらいのチェック領域で状況を整理しますが売上に関しては
- 売上高=顧客数×販売単価×購入数×購入頻度
の中身を直近と昨年同時期比で比較してもらうことがあります。業種によって式の表現は変わるかもしれませんが単価が下がったか、購入頻度が落ちたか、顧客が増えたのに売上が落ちているのかなど解決の糸口が見えるからです。逆に言えば計画を立てる時は、この式に当てはめてexcelをいじります。
ぼくは
くらたまなぶさんの
とか松本山雅FCの反町監督の
といった両面の重要性をこめた表現が好きなので、こういうことを考えるのは好きですが、考えてみれば経営やっていたらそりゃ考えざるを得ないですよね。継続して自分がずっとできるかといったらまた別の話ですが。
でも凹んでいる数字を見続けていると、蓄積したダメージ量がでかくなりますよね。
心なんて案外簡単につぶれちゃうからなー。計算通りにいくことなんて全然ありませんからね。
ということで資料作成がんばります。